現代において電気を使わずに生活している人はほぼいないと考えられるので、電球の交換は誰しもが行わなければなりません。
そんな電球の交換ですが、高齢者にとっては非常に困難な行為になりかねます・・・
訪問介護の現場では
ついでに電球の交換をお願いできない?
と、お願いされたヘルパーさんも数多くいるかと思います。
訪問介護サービスではヘルパーが電球の交換を行うことは認められているのでしょうか。
今回はヘルパーの電球交換について解説をしていきたいと思います。
ヘルパーが電球の交換を行うことは介護保険サービスで「認められていない」
結論からお伝えすると、
ヘルパーが電球交換をすることは介護保険では基本的には認められていません。
ただし、介護保険サービスはけっこう柔軟な部分がありまして
自治体によっては認めているところもあります。
そもそも、厚生労働省HPによると、下記の行為を訪問介護サービスでは認められないとしています。
- 直接本人の援助に該当しない行為
- 訪問介護員が行わなくても日常生活を営むのに支障が生じないと判断される行為
- 日常的に行われる家事の範囲を超える行為
この3つに電球交換が該当するかどうかという所なんですが
電球交換をしないと暗い部屋のまま過ごさなければならないことになります。日常生活に支障が出まくりです。
そのため各自治体が、その利用者の生活状態をかんがみたうえで可否を判断しています。
たとえば岡山県を例にあげると
「同居家族がいるのであれば家族が行うべきだと考えられる。利用者が独居の場合や、同居家族が障がい疾病その他やむを得ない事情により対応が困難な場合は、当該行為が特段の技術や手間を必要とせずに訪問介護員等が行うことが可能なものであれば「日常生活の援助」に該当する行為として介護給付費の算定対象のとして差し支えない」
平成21年岡山県保健福祉部長寿社会対策課「訪問介護QAとりまとめ集」より抜粋
このように自治体によっては「同居している家族がいない場合は訪問介護でOK」としている所もあります。
気になる方はまず自治体に確認してみましょう!
意外とOKだったりしますよ~。
介護保険外のサービスで電球交換は行える
電球交換を訪問介護でおこなえない地域だったとして
訪問介護では電球の交換ができないんですよ、ごめんなさい!
と、言われても、電球を交換しないで生活を送るわけにはいきません。
介護保険での対応が難しい場合は、介護保険外の支援で電球の交換を検討する必要があるでしょう。
今回ご紹介するのは一例になりますが、参考にしていただきながら実際に住まれている地域の介護保険外サービスを確認していただければ。
地域のボランティア
地域によって差は生じますが、有償無償問わず様々なボランティア団体が存在します。
社会福祉協議会やシルバー人材センター、地域で活動しているサロンなどでもボランティア活動をされているところもあります。
活動内容が若干異なるかもしれませんが、電球の交換など簡単な作業は支援してもらえるところがほとんどです。
自費の訪問サービス
介護保険ではなく、自費による訪問介護も方法の一つです。
費用は時間ごとにかかってしまいますが、介護保険では行えないことを利用できるのが強みになります。
利用者の生活に合わせた柔軟な対応も可能となるため、電球交換以外の用途としても利用できます。
自費サービスについては下記をご参考ください。
配食サービスで簡単なお手伝いを行うところも
さらに地域の差が生じますが、食事を届けてくれる配食サービスで電球の交換をしてくれる事業所もあります。
電球の交換以外にも、3分程度で終わる簡単なお手伝いであれば無料でサービスを行う事業所もあり、配食サービスを頼んでいるのであればお願いするのも方法のひとつです。
ただし、すべての配食サービスで行っているわけではないので、事前に確認が必要になります。
まとめ
今回は訪問介護で電球交換はできるのか?について解説しました。
生活援助では「できること」「できないこと」の線引きが多くありヘルパーを悩ませますよね。
当サイトではリアルな現場でよくある25個をQ&A方式で解説した記事を公開しています。
良かったら下記をご活用ください!
※ホームヘルパーの仕事内容が知りたい方は下記をどうぞ。
※サービス提供責任者の仕事内容が知りたい方は下記をどうぞ。