訪問介護で実施できる医療行為とは?範囲と注意点を解説。

 

医療行為はその名の通り、病気やケガなどを治療する為に行われる医療の行為の事です。

これは医師や看護師など一定の資格を持っている方しか提供できないという決まりがあります。

ですが、訪問介護ではヘルパーが利用者から医療行為を頼まれることがあり、結構困ることがありますよね。

「これは医療行為かな?どうしよう・・・」と迷った経験が私もあります。

逆に

「これは医療行為ではないのでできる」と思い医療行為をしていまい、後から様々な問題を引き起こすことがあります。

そのためヘルパーが行うことができる医療行為には十分な注意が必要です。

 

そこで今回は

 

ヘルパーが実施できる医療行為について

医療行為ではないと認められているもの

ヘルパーが医療行為で注意したい2つの事

 

を解説したいと思います!ぜひ参考にしてみてください!

 

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本記事の信頼性

介護業界11年目のちょいベテランで現役の管理者兼サービス提供責任者が執筆しています。

保有資格:ヘルパー2級、基礎研修、社会福祉士、同行援護、全身性ガイヘル、ほか

制度などの解説記事は「厚生労働省の一次情報」をもとにしています。

訪問介護で実施できる医療行為とは?

 

原則、訪問介護では医療行為を実施することはできませんが、平成24年4月から一定の条件下で介護福祉士と認定特定行為業務従事者も医療行為をできることになりました。

実施可能となった医療行為は喀痰吸引と経管栄養の2つです。

  • 喀痰吸引・・・口腔内、気管カニューレ内部、鼻腔内は咽頭部の手前まで可能。
  • 経管栄養・・・胃ろう、腸ろう(医師、看護職員が状態確認を行う)、経鼻経管栄養(医師、看護職員がチューブ状態確認を行う)

 

喀痰吸引研修についてより詳しく下記記事にまとめてますので参考にしてみてください

喀痰吸引を安易に考えていませんか?喀痰吸引等研修の内容と取得するメリットを解説。

 

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厚生労働省が定めている「医療行為ではない」と認められるもの

平成17年の厚生労働省通知に医療行為でないと考えられる行為についての解釈が下記の添付資料のとおり示されました。

医師法第17条、歯科医師法第17条及び保健師助産師看護師法第31条の 解釈について(通知)

この資料を基に医療行為ではないと認められるものを解説していきます。

 

体温計を脇に入れて体温を計測、耳式電子体温計を外耳道入れ体温を計測する行為

これは、ヘルパーであればよく行われる行為です。肛門に体温計を指して直腸の温度を測る行為などは医療行為となりますので要注意です。

 

自動血圧測定器を使って血圧を測ること

血圧計も正確に測ろうと思いますと、水銀で測る方法がありこれは医療行為に当てはまります。家庭でも使うような血圧測定器を使う場合は医療行為には当てはまりません。

血圧測定に関して、より詳しく知りたい方は下記記事をご参考ください。

ヘルパーの血圧測定は医療行為?介護保険制度を再確認してみましょう

 

新生児以外で、入院治療が必要でないもの対して、血中の酸素濃度をパルスオキシメーターを使用して測る行為

これは、SPO2測定器であり施設系ではよく行われています。パルスオキシメーターを使えば医療行為ではありません。

 

専門的な判断が必要でない軽微な傷の処置

これは例があります。便等の汚物で汚染されたガーゼの交換等とあります。汚染されたガーゼを交換する程度の処置であれば医療行為ではないといえます。

 

専門的な知識が必要のない内服の補助、肛門からの座薬挿入、皮膚への軟膏の塗布等

これには様々な条件があります。例えば、医師や看護師などの継続的な経過観察が必要のない方への行為が大前提です。つまり状態として安定している方にのみ適用されることです。

詳しくは下記記事にまとめてますので参考にしてみてください。

訪問介護でできる軟膏塗布の基準と注意したい5つの事。

 

その他の医療行為の規制に該当しない行為

以下の行為についても医療行為の規制に該当しないと、厚生労働省が「念のため申し添える」とし記載されている項目です。

  • 爪や爪周囲の皮膚等にも問題が無い場合のみ、爪切りが出来る。
  • 歯ブラシや綿棒などで口腔内の汚れを取ること
  • ストマにたまった排泄物を捨てること
  • 自己導尿の補助(カテーテルの準備等)
  • 耳垢を取ること
  • 市販の浣腸を用いること(挿入部の長さが6センチ以内、グリセリン濃度50%以内のもの)

これらも追記されています。

より詳しく知りたい方は下記記事をご参考ください。

 

医療行為でないと考えられる行為は、基本的に医療職ではない一般人が日常生活で行っている範囲の行為って感じで理解してください。

 

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医療行為の「解釈」に十分な注意をしましょう!

ひらめいた女性

 

厚生労働省により医療行為でないと考えられる行為の解釈通知がありましたが、これ自体をどう解釈するか注意が必要です。

どういうことかと言うと、人によって「軽微な傷」の解釈が違うということです。

この解釈を間違ってしまいますと医療行為をしていないつもりでも医療行為をしてしまう事にもなりかねません。

そのため判断が難しい場合は医療行為だと判断しておくのが安心でしょう。

 

ヘルパーは正しい知識をしっかり持っておかないと危険

医療行為は医師や看護師にしか認められていない行為であり、法律でも明記されています。

ヘルパーができない医療行為行ってしまいますと

法律違反になり、介護報酬の返還、資格の停止、それを行うことによって事故やケガを行わしてしまった場合は罰則がある可能性があります

つまり、何が医療行為かを知ることは自分の身を守るものであり、医療行為と密接に関係しているヘルパーは必ず覚えておかないといけないものとなります。

正しい知識は利用者の身を守ると同時に、自分の身も守るものだと覚えておきましょうね!

 

訪問介護事業所は医療行為についての勉強会をすべき

医療行為をして問題になるのは訪問介護が多いです

その理由としては様々なものがありますが

施設系になると看護師が常駐していることが多く、他の職員もいるため迷った際はすぐに他人の意見を聞ける環境であるという要素が強いです。

 

それに対して訪問介護の場合はほとんどが利用者とヘルパーの1対1です。

そのような状況で利用者から医療行為を頼まれた場合、相談する人もいませんし、断りにくいこともあるので、実施してしまうケースがあります。

そうならないように事業所全体を挙げて医療行為についての勉強会を行った方が良いです。

また、そういった行為を頼まれた場合、する可能性がある場合は、すぐにサービス提供責任者に連絡をして指示を仰ぐ体制を取っておくことも必要ですね。

 

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まとめ

今回は

  • 訪問介護で実施できる医療行為について
  • 医療行為でないと考えられる行為
  • 医療行為に関しての注意点

を解説しました。

ヘルパーをしていると、どこまでができる行為でどこまでができない医療行為か分からないことも多いと思います。まよったらこの記事をみてください!

今回の記事がすこしでも参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。

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